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(1)一死一・三塁で打球はサードゴロ。三塁走者は本塁を駆け抜けたが、5−4−3のダブルプレーが成立した。正しいのはどれか? ○一塁アウトのタイミングとは関係なく得点は認められない。 ×一塁アウトより先に生還していれば得点は認められる。 ×一塁アウトのタイミングとは関係なく得点は認められる。 第3アウトより前に本塁に触れれば得点になるのが原則。 ただし例外が3つあり、この問題のように第3アウトが打者走者が一塁に触れる前のアウトの場合がその一つで、得点にはならない。 ※3つの例外: ・打者走者が一塁に触れる前にアウトにされたとき。(6・05、6・06参照) ・走者がフォースアウトされたとき。(7・08e参照) ・前位の走者が塁に触れ損ねてアウトにされたとき。(7・10a、b、7・12参照) ⇒4・09(a) (2)一死一・三塁で打球はライトフライ。三塁走者はタッチアップから生還したが、飛び出していた一塁走者はライトからの返球で一塁アウトとなった。正しいのはどれか? ○一塁アウトより先に生還していれば得点は認められる。 ×一塁アウトのタイミングとは関係なく得点は認められる。 ×一塁アウトのタイミングとは関係なく得点は認められない。 この問題のポイントは「一塁のアウトはフォースアウトではない」という事。 従って、(1)の解説で挙げた3つの例外のどれにも当てはまらないから、原則通り第3アウト(この問題のばあいは一塁アウト)より先に本塁に触れていれば得点になる。 ※フォースアウト: 塁が詰まっているときに、打者が走者になったことによって塁上の走者がその塁の占有権を失った(つまり押し出された)ために起こるプレイがフォースプレイ。それによってアウトになるのがフォースアウト。タッチプレイ以外は全部フォースプレイだと思ったら大間違い。 (3)打球が野手に触れないで投手板に当たり、本塁一塁間のファウル地域に出てしまった。この時の判定は? ○ファウル ×フェアでフリー ×フェアだがボールデッドで打者は一塁へ 投手板は地面と同じ扱い。地面に当たってファウル地域に出たのと同じだから、ただのファウルボール。 (4)無死二・三塁で打者の振ったバットが捕手のミットに触れたが、打球はセンター前に落ちた。三塁走者は生還したが、二塁走者は進塁できず、一・二塁となった。この時の処置で誤っているのはどれか? ○打者の守備妨害なので、打者はアウトとなり、走者は元の塁に戻された。 ×捕手の打撃妨害なので、打者に一塁が与えられ、走者は元の塁に戻された。 ×攻撃側の監督からの要望で、このままの形で試合が続行された。 投球を打とうとして振ったバットが捕手のミットに触れたら打撃妨害。その状況で打者が打ち、打者走者を含めて一人でも進塁できなかった場合には、その状況のまま続けるか、打撃妨害のペナルティをとるかを攻撃側の監督が選択できる。 (5)無死一塁で送りバントを試みたが投手正面の小飛球となったため、一塁走者は動けなかった。ところが投手はこれをグラブに当てて落球し、すぐにボールを拾って二塁へ送球、続いて打者走者より先に一塁へ転送された。正しいのはどれか? ○打者はアウトとなり、一塁走者はそのまま。 ×ダブルプレー成立。 ×打者はアウトだが、一塁走者は二塁へ進塁できる。 実戦ルール30問フルコースで正答率ワースト3の問題(2005年1月16日現在 正答数/出題数=5951 / 12178=48.8%)。 グラブに当てて落としたので故意落球となり打者アウト。ちなみに故意落球となるのは、手またはグラブに当てて落とした場合なので、例えば頭に当てて(当たって)落としても故意落球にはならない。 (6)無死一塁で打球は一塁ゴロ。捕球した一塁手が一塁ベースを踏んだが、何を思ったか一塁走者がそのまま一塁ベース上にいたので、これにタッチした。この一塁走者の運命は? ○アウトにはならず、このまま試合が続行される。 ×ベース上でタッチされ時点でアウトになる。 ×ベース上でタッチされてもアウトにならないが、次のプレー(投手が打者に投球するなど)が行われた時点でアウトになる。 打者走者がアウトになった瞬間にフォースの状態ではなくなる。つまり、一塁走者は二塁への進塁義務がなくなり、一塁に触れていれば占有権があるので、タッチされてもアウトにはならない。 一塁走者がアウトになるまでは、たとえ一塁に触れていても一塁の占有権はないので、タッチされればアウトになる。従って、先にベース上の一塁走者にタッチしてからベースを踏めばダブルプレー成立。 (7)無死一・三塁でAの打席の時、間違えて次打者のBが打席に入った。一球目に投手の暴投で三塁走者は生還、一塁走者は二進した。その後、Bは二塁ゴロに倒れたが、この間に二塁走者は三進した。この直後、守備側が打順の間違いをアピールした場合、次のうち正しいのはどれか? ○1点入って一死二塁、次打者は再びBとなる。 ×得点は無効で一死一・三塁、次打者は再びBとなる。 ×得点は無効で一死一・三塁、次打者はBの次の打順の打者となる。 実戦ルール30問フルコースで正答率同率ワースト5の問題(2005年1月16日現在 正答数/出題数=6144 / 11860=51.8%)。 打順間違いの打者(不正位打者)の打撃中にあった盗塁、ボーク、暴投、捕逸などによる進塁は、正規の進塁とみなされる。 打順間違いによりアウトになるのは正規の打者Aで、次の打者はAの次の打順なので再びBとなる。 (8)二死二塁で打球はライト前ヒット。二塁走者は生還し、バックホームの間に打者走者は二塁を狙ったがタッチアウトで3アウトととなった。しかし、一塁ベースを踏んでいなかったので守備側はこれをアピールした。次のうち正しいのはどれか? ○アピールが認められ、得点も無効になる。 ×3アウトが確定した後なので、アピールは認められない。 ×アピールは認められるが、得点は有効。 もちろんアピール権が消滅する前にアピールしたという前提での話。 3アウトをとった後でも、より有利なアウトがあればそれ(4つめのアウト)を第3アウトと置き換えられる。一塁空過でアピールアウトになった場合、一塁に達する前のアウトとなるので、それが第3アウトならその前に本塁に触れていても得点にならない。 (9)二死三塁でカウント2-0。打者は低めのワンバウンドになるフォークボールを空振りした。守備側はチェンジと思いベンチに帰りかけたところ、打者は振り逃げで一塁へ行き、三塁走者は生還した。次のうち正しいのはどれか? ○捕手がミットで捕球したかどうにかに関係なく振り逃げできるケースなので、1点入り二死一塁で試合が続行される。 ×捕手がミットで捕球していれば振り逃げはできず、無得点でチェンジとなる。 ×捕手がミットで捕球したかどうかに関係なく振り逃げできないケースなので、無得点でチェンジとなる。 二死なので状況的には振り逃げ可。ワンバウンドの投球は捕球しても正規の捕球とはならないので振り逃げ可。 (10)二死三塁で打者が膝元の球を空振り三振したが、球が足にあたってバックネットまで転々。この間に打者は振り逃げで一塁へ。三塁走者は生還。さてこの判定は? ○ボールデッドとなり打者はアウト、得点も無しでチェンジ。 ×打者は振り逃げで一塁へ行け、得点も認められる。 ×打者は死球で一塁へ行けるが、ボールデッドとなり走者は三塁へ戻される。 ×振り逃げは認められるが、ボールデッドとなり走者は三塁へ戻される。 ×ボールデッドとなり打者はアウトでチェンジだが、得点は認められる。 実戦ルール30問フルコースで正答率ワースト4の問題(2005年1月16日現在 正答数/出題数=6094 / 12070=50.4%)。 投球が打者に当たった場合、例外なく全てボールデッドになる。三振の場合は打者アウト。 (11)一死満塁でショートの後ろにフライが上がった。主審はインフィールドフライを宣告したが、ショートがこれを落球。打者は一塁へ行き、一塁走者は慌てて二塁へ走ったがショートから二塁への送球が早かった(タッチなし)。三塁走者は二塁への送球より先に生還、二塁走者も同様に三塁へ。正しい判定は? ○打者はアウトだが、走者はすべて進塁セーフで得点もあり。 ×打者も一塁走者もアウトでチェンジとなり、得点もなし。 ×打者も一塁走者もアウトでチェンジだが、得点は認められる。 ×打者と二・三塁走者は進塁セーフで得点も認められるが、一塁走者は封殺アウト。 ×打者はアウト、ボールデッドとなり走者はすべて元の塁へ戻される。 インフィールドフライが宣告されたら捕球しても落球しても打者アウトでインプレー。従って走者が進塁するのは自由。 打者がアウトになっているのでフォースプレーではなくなり、二塁では走者にタッチが必要。 (12)一死二・三塁でスクイズを試みたが外され、三塁走者は素早く逆走して戻ったが二塁走者が既に三塁に達していて三塁上に二人の走者が重なった。ボールを持った野手が、三塁走者、二塁走者の順に続けてタッチ。アウトだと思った三塁走者がベースを離れたところを更にタッチ。さて、この判定は? ○両走者ともにアウト。 ×両走者ともにアウトにはならず、二塁走者は二塁へ戻される。 ×三塁走者だけがアウトで、二塁走者は三塁へ進塁。 ×三塁走者だけがアウトで、二塁走者は二塁へ戻される。 ×二塁走者だけがアウト、走者三塁で試合再開。 三塁の占有権は元の三塁走者にあるので、この走者は塁上でタッチされてもアウトにはならない。二塁走者は三塁走者が三塁ベースに触れている時にタッチされればアウトになる。従って、最初にタッチされた段階でアウトになるのは二塁走者のみ。しかし、その後三塁走者はベースを離れたところをタッチされたのでアウト。 (13)二死三塁で投手の「四球」目の投球が暴投となった。三塁走者は生還、打者走者も一気に二塁まで行ったが、一塁ベースを踏み忘れてアピールされた。この時の判定は? ○打者アウトでチェンジ、得点は認められない。 ×打者はアウトでチェンジだが得点は認められる。 ×四球なので打者走者は一塁へ戻され、得点は認められる。 ×四球なので打者走者は一塁へ戻され、生還した走者も三塁に戻される。 ×打者走者は二塁進塁が認められ、得点も認められる。 実戦ルール30問フルコースで正答率最低の問題(2005年1月16日現在 正答数/出題数=5211 / 12104=43.0%)。 四球で安全進塁権を得ていても、一塁に触れる義務はある。それを怠ってアピールされればアウト、しかも一塁に達する前のアウトとなり、このケースでは得点も認められない。 (14)無死二塁、カウント0-3で、投手はセットポジションからきちんと静止せずに投球してしまったが、この反則投球を打者が打ち、二塁打となった。二塁走者も生還したが、三塁ベースを踏み忘れてアピールされた。この時の判定は? ○打者の二塁打は認められるが、二塁走者はアウトで得点なし。 ×ボークなので生還した二塁走者は三塁へ戻され、カウント0-3から試合再開。 ×ボークなので生還した二塁走者は三塁へ戻され、打者は四球で一塁へ。 ×本来ならボークだが、打者が打ってしまったのでノーカウント。 ×ボークとして処置するか、通常の二塁打として処置するか、攻撃側の監督が選択できる。 実戦ルール30問フルコースで正答率ワースト2の問題(2005年1月16日現在 正答数/出題数=5384 / 12011=44.8%)。 打撃妨害の場合と異なり、ボークの投球を打った場合には監督の選択権はない。打者を含むすべての走者が進塁すればボークはなかったものとして継続、一人でも進塁できなければボークのペナルティを適用する。この問題の場合は前者となる。二塁走者は三塁を空過してアウトになっているので、三塁に達する前のアウトであり後者となると考えがちだが、このボークの投球を打ったケースに限っては、「走者が進塁しようとする最初の塁を空過し、アピールによってアウトを宣告されても、一個の塁を進んだものと解する」( 8.05【付記二】)という事になっている。 (15)一死一・二塁でダブルスチールを試みたが、打者が打ってしまい打球は一塁方向への飛球となった。インフィールドフライが宣告されたが、各走者は二・三塁に進塁したまま元の塁に戻らず、一塁手がこれを落球した。次のうち正しいのはどれか? ○打者はアウトになるが、走者はそのまま進塁が認められる。 ×打者はアウトになり、進塁した走者は元の塁に戻される。 ×打者はアウトになり、進塁した走者は塁上でタッチされればアウトになる。 ×打者はアウトにならないが、走者は元の塁に戻される。 ×打者はアウトにならず、走者の進塁も認められる。 問題(11)と同じで、インフィールドフライが宣告されたら捕球しても落球しても打者アウトでインプレー。従って走者が進塁するのは自由。 (16)塁間距離は? ○27.432m ×18.440m ×23.436m 決め事なので解説の必要はないが、中途半端な数字になっているのは元のルールがメートルではなくフィートで決められているため。塁間=90フィート=27.432メートル(換算に使う数値の桁数で多少ずれます)。 (17)ホームプレートの幅は硬球何個分? ○約6個 ×約4個 ×約5個 ×約7個 ×約8個 ホームプレートの幅は17インチ=43.2cm。 硬球の大きさは、外周が9インチ〜9インチ1/4(22.9cm〜23.5cm)なので、直径7.3cm〜7.5cm。 (18)インフィールドフライが適用されないのは次のうちどれ? ○無死一三塁 ×一死一二塁 ×無死満塁 インフィールドフライは、打者をアウトにしてフォースの状態を解除することにより、走者の行動判断を容易にするためのもの。これにより、わざと落としてダブルプレーにするという事が防げるわけだが、逆に言うと、わざと落としてもダブルプレーが取れない可能性が高い状況は、インフィールドフライの適用外となっている。フライを落として打者走者をアウトにするのは普通は不可能なので、それ以外に塁が詰まった状態の走者が二人以上いる事が大前提。 (19)外野手がフェア地域でフライをはじいてスタンドに入ったら? ○フェア地域のスタンドならホームラン、ファウル地域のスタンドなら二塁打 ×フェア地域、ファウル地域いずれのスタンドでも二塁打 ×フェア地域、ファウル地域いずれのスタンドでもホームラン フェアボールがインフライトの状態でプレイングフィールドの外に出るのがホームラン。地面と違い、野手に打球が当たってもまだインフライト。インフライトの打球がフェア地域のスタンドに入ったのだからホームラン。 インフライトかそうでないかに関係なく、フェアの打球(野手が触れた時点でフェア確定)がファウル地域のスタンドに入ったら二塁打。 もちろん、いずれの場合も野手のエラーではないという前提。 (20)投手が投球モーションに入ってから打者がボックスを外したら? ○投球に応じてストライクかボールか判定される ×タイムがかかる ×投球に関係なくストライクとなる (21)ルールで定められている監督が審判に抗議しても良いケースは? ○審判がルールを間違えていると思われる時 ×アウト・セーフ、ストライク・ボール、フェア・ファウルの判定に疑問がある時 ×いかなる場合にも抗議してはならない (22)ストライクゾーンの上限は? ○肩の上部とズボンの上部の中間点に引いた水平線 ×脇の下とズボンの上部の中間点に引いた水平線 ×脇の下から3インチ下に引いた水平線 公認野球規則の記述がどうなっているかという問題。実際の運用がどうなっているかはまた別の話。 (23)上下のストライクゾーンは打者のどの姿勢を基準に判断する? ○打者が投球を打ちに行こうとする瞬間の姿勢 ×打者が構えた時の姿勢 ×ミートポイントの姿勢 公認野球規則の記述は「打者が投球を打つための姿勢」となっている。どういう解釈で運用されているかという問題。 (24)ワンバウンドした投球が打者に当たったら? ○デッドボール ×ただのボールでボールインプレー ×ただのボールでボールデッド もちろん打者が避けようとしたという前提での話。ストライクゾーンを通過した後にワンバウンドして打者に当たるなんていう非現実的な状況も除外しての話。そういうのは漫画だけでいいでしょう。もちろん実際にそれが起こったらストライク。 (25)投手が捕手からのサインを見ている時に打者が打席の左右をかわったら? ○打者はアウトになる ×ストライクになる ×自動的にタイムがかかる (26)折れたバットが野手の前に飛んで守備の妨げとなったら? ○グリップの方なら守備妨害になるが先の方なら守備妨害にはならない ×グリップの方でも先の方でも守備妨害になる ×グリップの方でも先の方でも守備妨害にならない (27)故意落球が適用されるのは? ○内野に位置していた選手全員 ×内野手全員 ×外野に位置していた選手を除く内野手全員 登録上のポジションは全く関係なく、実際に守っていた位置によって判断するということ。 (28)一塁への牽制球がスタンドに入ったら一塁走者はどこまで行ける? ○投手がプレートを外していたら3塁まで、外していなけれは2塁まで ×投手がプレートを外していたら2塁まで、外していなければ3塁まで ×投手がプレートを外していたかどうかに関係なく2塁まで 実戦ルール30問フルコースで正答率同率ワースト5の問題(2005年1月16日現在 正答数/出題数=6388 / 12323=51.8%)。 プレート上からの送球は投手として、プレートを外しての送球は他の野手と同じ、という違いがある。安全進塁権は「投手」の場合は1個、「野手」の場合は2個。 (29)セットポジションの時の投手の軸足の位置は? ○投手板の上か前縁に触れ、少しでも側方にはみ出してはいけない ×わずかでも投手板に触れていればどこでも良い ×投手板の上か前縁に触れ、足の半分以上が側方にはみ出してはいけない (30)野球規則に明記されていない事態が起こった時は? ○審判が自己の裁量で判定できる ×ノーカウントになる ×ノーゲームになる |