自責点(防御率)


 防御率=自責点×9÷投球回数
 防御率の計算方法についてはご存知の方も多いと思います。つまり投手の自責点が1試合あたり何点になるかを表しているわけですね。では、自責点とはなんでしょう?その名の通り投手が自分の責任によって失った点、更に言うと自分の責任で出した走者が自分の責任で本塁に生還して与えた点のことですが、この「自分の責任」のところで様々なケースが生じます。ここでは、得点されてもその投手の自責点にならないケースを見ていくことにします。

 (1)投手の責任ではない走者による得点

   ・失策による出塁
   ・打撃妨害による出塁
   ・走塁妨害による出塁
   ・前の投手が残した走者

 これらの走者が得点しても、その時の投手の自責点にはなりません。なお、失策による出塁には投手の守備上のミス(落球や塁への悪送球など)も含まれます。また、前の投手が出した走者が封殺などによって入れ替わった場合も現在の投手の自責点の対象にはなりません。
 また、出した走者が投手の投球上の責任(安打、四死球)によるものであっても、得点に至るまでの過程で守備上のミスが絡んでいる場合には、自責点にならない場合があります(なる場合もある)。次にそれぞれを例示します。

 (例1)自責点にならない場合
   Aがヒットで一塁に出塁し、Bの二塁ゴロエラーで二進。Cのセンター前ヒットで得点。
 (例2)自責点になる場合
   Aがヒットで一塁に出塁し、Bの二塁ゴロエラーで二進。Cの右中間三塁打で得点。

 例1のケースでは、エラーによる進塁がなければ得点されていませんが、例2のケースではエラーによる進塁に関係なく得点されていたという判断に基づくものです。なお、例1のケースで投手の暴投(投球上のミス)で二進した場合は自責点になります。

 (2)得点の直接的な原因が投手の責任ではない場合

 (1)と同様の守備上のミスにより走者が生還して得点となった場合には自責点はつきません。この場合、走者が投手の責任による走者か否かは関係ありません。
 ちなみに次の要因により得点された場合は自責点がつきます。

   ・犠牲バント ・犠牲フライ ・四死球 ・野選 ・刺殺(ゴロ、フライ) ・ボーク ・暴投

 (3)アウトにできる守備機会が既に3回あった場合

 この場合、エラーがなければチェンジになっている訳ですから、その後の失点は投手の責任ではないということです。
 ただし、回の途中で投手交代があった場合は、救援投手は(3−登板時のアウトカウント)回のアウトにできる守備機会があるまでは自責点の対象となります。


 防御率こそが投手の真の実力を示すものだと思っている人が多いと思いますが、(3)のケースを考えると一概にそうとも言いきれない一面も持っているようです。どんなにメッタ打ちされても自責点がつかない場合もあるわけです。

規則10.18